前回の記事では、どんな生活習慣から腰痛が起こるのかとその対処法やぎっくり腰についてご説明しました。
↓前回の記事↓
鍼灸治療をうけるなら┃高松市のありす鍼灸整骨院の鍼灸師が慢性腰痛についてご説明致します。
今回の記事では慢性腰痛、ぎっくり腰にはなぜ鍼灸治療が良いのかをご説明いたします!
一目でわかる鍼とマッサージの違い
まずはこちらの画像をご覧ください。
腰痛の原因となりやすい筋肉が3つほど画像にはありますね。
マッサージでは皮膚表面に近い脊柱起立筋には届いていますが、多裂筋・大腰筋には直接アプローチできていませんね。
一方鍼治療では、目的の筋肉が深くても直接アプローチができます!
問題がある筋肉によって症状にも違いがいます。
次はそれぞれの筋肉が原因でおこる症状を説明します!
脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)
- 腰の上部から下部までの広い範囲に張っている痛みがある。
- いつも腰にだるさや重さを感じる。
- 入浴などで温めると痛みが緩和する。
- 中腰で物を持ち上げると腰に刺し込むような痛みがある。
脊柱起立筋は疲労しにくい筋肉なので、この腰痛が出ている場合は疲労が極限に達している状態です。
なので、強めのマッサージと指圧は良くはありません。
緊張がさらに増し、悪化する恐れがあります。
多裂筋(たれつきん)
- 椅子に座っていると下部中央が痛む。
- 洗髪や洗顔など、前屈みになると痛む。
- 起床時に痛むが動いているうちに症状は少し楽になる。
- 歩き出そうとした「瞬間」、立ち上る「瞬間」、前屈姿勢から体を起こす「瞬間」に痛む。
多裂筋が原因の痛みは主に背骨と骨盤のつなぎめ付近に多く発生し、腰の中央で背骨の際が痛みます。
大腰筋(だいようきん)
- 長時間座った姿勢から立ち上がるとしばらく腰が痛む。特にソファなど腰が深く沈む椅子でそれが顕著に現れる。
- 背中を伸ばすのがつらい。前屈は楽にできるが、後屈がつらい。
- 仰向寝では、寝具と腰の間に手を入れたりタオルを入れると楽。
- 仰向け寝よりも横向きに寝たくなる。
- 痛みの質は鈍痛で深い部分のような感覚。
- 痛む部分を自分自身でもはっきり指し示す事が難しい。
- くしゃみをすると、腰の深部にひびく。
デスクワークや長時間の運転によって症状が出やすくなります。
腰痛における鍼灸の3つのメリット
高い鎮痛効果があり薬のような副作用が無い
痛み止めなどの鎮痛剤を長期に服用すると、多くの場合に胃腸障害などが起こる事があります。
薬物は腎臓や肝臓に負担がかかるため、多臓器の障害を起こしかねません。
腰痛改善のための鍼灸のメリットの1つは高い鎮痛作用がありながらも、薬剤のような副作用がない事です。
届いてほしい個所に届く、それが鍼灸。
腰痛で問題になるのが先ほど説明した大腰筋や多裂筋などのインナーマッスルです。
多裂筋では背骨際の三角形で囲んだ点線の部分が問題なのですが、マッサージでは肝心な部分に効果が及びにくい傾向があります。
マッサージや物理療法機器などの体表からの施術法では、問題のある部位に効果を及ぼしにくいのです。最深部の大腰筋ともなると、鍼以外の手法ではアプローチするのが困難です。
手術のような後遺症などが一切ない
手術のように体に対する侵襲性が大きくないので、術後の後遺症に悩まされる事がありません。
手術ではどんな手術でも失敗のリスクが付きまといますが、鍼灸の施術ではそれがありません。
ここで都市伝説。
鍼灸治療をしたら下半身不随になってしまった。 などの噂がありますが、そんな事例ありません(笑)
メスで神経を切断してしまったとなるとおこることですが、鍼が刺さったぐらいでなるわけがありません。
脊髄や馬尾神経は背骨によって保護されていますし、その下には極めて強い硬膜が存在し、厳重に保護されています。
「信じるか信じないかはあなた次第です。」
鍼灸治療のデメリット
では鍼灸治療のデメリットとは?
デメリットの1つとしては、施術中に気分が悪くなることが稀にみられます。初めて鍼灸の施術を受ける方にこの傾向があります。
この現象は、初めて受ける鍼に対する恐怖心からくるものです。背中や腰など自分の目の届かない処に鍼を刺されている事への恐怖心です。
施術の後に眠気が起こったり、だるくなる事があります。また、繊細な方では便が緩くなる事があります。
この現象は、凝り固まって問題を起こしていた筋肉が弛んだ事によるものです。問題を起こしている筋肉は、極度に血液循環が悪化しているため、筋肉中に老廃物・発痛物質・毒素などが過剰に蓄積した状態にあります。
筋肉の循環が改善し、筋肉中に溜まっていた老廃物や毒素が血液の流れに乗って、肝臓での解毒が一気に進んだために起こる現象です。
言ってみれば好転反応ですから、安心してください。
ぎっくり腰のツボ
ぎっくり腰になったら早急に治療した方が間違いなく良いです。
でも忙しくて治療に行けない…
そんなことでも応急処置程度ですが、症状を軽減できるツボがあります!
人差し指と中指の骨の間、薬指と小指の骨の間を押していくと痛む場所があります。
そこが腰退点(ようたいてん)です。
いた気持ちいくらいの強さで数回ほど押してみてください(^^)/
最後に
腰は身体の「要」。
生活の見直しをしてみたり、痛みがあるなら治療はしましょう!
ご相談がある方はお気軽にLINE@まで(^^♪