冬がやってきて気温が下がると、人の身体には必ず変化がおきます。
食事管理に気をつけている、適度な運動をしている方には症状は出にくいですが
冷えによって血の巡りが悪くなり筋肉系統に問題が起こることもあります。
今回は「冷え」によって体に起こる症状を種類別に説明していきます。
冷えからくる症状
頭痛
肌荒れ
肩こり
疲れやすい
倦怠感
風邪をひきやすい
胃腸の不調
食欲不振
腰痛
便秘
下痢
生理不順
生理痛
不眠
むくみ
etc...
特に多くみられる症状ランキング
1位...首の凝り、肩こり
2位...代謝が悪い
3位...寝付けない・眠りが浅い
4位...疲れやすい
5位...免疫力の低下
※主に女性に多いです
肩こり腰痛
デスクワークや同じ姿勢での作業を長く続けていると筋肉が緊張して血管を圧迫することにより血流が悪くなります。
すると、筋肉内の老廃物が排出できずに溜まったままになり、コリになります。
慢性的なコリや痛みは血行不良によるものが多いです。
冷えも血行不良を引き起こす要因の1つなので、体を温めることはコリや痛みの改善になります。
胃腸の不調
胃がもたれたり痛くなる、下痢や便秘になりやすいという人は
冷えにより胃腸の機能が落ちている可能性があります。
冬場は特に冷たい飲食物の接種を控え、体の内側から冷やさない事が大切です。
また、外側から腹巻や湯たんぽなどで温めるのは効果的になります。
不眠
人間の体温は起床と共に上がり、夜になると下がるようになっています。
眠りに入る前は体に溜まった熱を下げるために手足の末端の血管を拡張させて血流を増やし、体から熱を放散させます。
その体温の変動により体が眠りの体制に入っていきます。
手足の冷えを感じている方は熱をうまく逃がすことができず、質の良い睡眠がとれません。
寝る前にしっかりお風呂に浸かり温めるのが有効です。
花粉症・アレルギー・風邪・インフルエンザ
花粉症やアレルギー性鼻炎はいずれもアレルギー疾患となります。
免疫機能が低下すると、アレルギー疾患、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。
腸は腸管免疫という独特な免疫システムを持っています。
体の中で最も大きな免疫系です。
「胃腸の不調」でお話ししたように、体を温めることで腸内環境を整えることができます。
生活習慣病
私たちの体の中では、食べ物を消化・吸収して、体に必要な物質を合成したり、エネルギーを取り出したりと様々な化学反応がおきています。
このような反応の連鎖を「代謝」といいます。
人間の体内では37℃前後でしっかり働くものが多いため体を冷やし過ぎないことも大切です。
酵素の働きが低下すると代謝が乱れ、物質の合成に加え、不要となった物を分解して体外に排泄することにも支障が出ます。
肌トラブル
皮膚の細胞に栄養を届け、不要になった老廃物を回収しているのは血液です。
体が冷えて血流が悪くなると、古い表皮が垢となって剥がれ落ち、28日周期で新しい細胞に順次入れ替わる、ターンオーバーにも影響を及ぼします。
また、肌は女性ホルモンのエストロゲンとも密接な関係にあります。エストロゲンは皮膚の張りを支えるコラーゲンやヒアルロン酸を保つ働きがあり、肌の老化を防ぐ要です。ところが過剰なストレスなどで自律神経の働きが乱れると、エストロゲン分泌が減少し、肌トラブルの原因となります。
若い頃に不規則な生活、無理なダイエットや冷えやすい生活をしていた人は、エストロゲン分泌の減少が進む30代後半以降、様々な不調や肌トラブルが現れやすくなります。
むくみ・太りやすい
むくみは、冷えや筋肉量の不足などから血液やリンパの流れが悪くなり、老廃物や水分が滞ってしまうことで起こります。
東洋医学におけるむくみは、「気・血・水」のバランスが崩れ、「水」の流れが滞った状態とみます。
また、冷えは太る原因にもなります。体が冷えていると、脂肪を分解する酵素の働きが低下してしまいます。
つまり、冷えた体は脂肪を燃焼しにくく、太りやすくなるのです。
生理痛・生理不順
生理に関するトラブルや、子宮や卵巣に起こる病気の多くは、冷えにより骨盤内の血流が滞ることが一因と考えられています。 生理中は、子宮を収縮させることで剥がれ落ちた子宮内膜を体外に押し出しています。
この時に強い収縮が起きると痛みにつながります。
血行が悪くなると収縮を促す物質が過剰に分泌され、痛みがひどくなる傾向があります。
生理痛の予防にはお腹周りを温めることが大切です。
いかがでしたでしょうか。
冷えによって様々な症状がありますが、特に多いものをご説明しました!
慢性的な冷えを伴っていると治療が必要になります。
お灸を使う鍼灸治療をおすすめします。
お灸治療について詳しく説明している記事はこちら
https://alice-ss.com/blog/20181023_656/