ギックリ腰に鍼灸治療は効果的か?!
年中季節関係なく発生するギックリ腰。
ギックリ腰はドイツ語で『魔女の一撃』英語では『急性腰痛』といわれているそうです。
主に背中の筋肉や筋膜の損傷、肉離れなどがきっかけとなるといわれています。
原因によっては椎間板ヘルニアや圧迫骨折などが原因になっている事もあるので注意が必要です。
ぎっくり腰の由来には、突然腰が痛むことから「びっくり腰」と呼ばれていたものが「ギックリ腰」として定着したという説があります。面白いですね。
さて、そんな急に襲ってくるギックリ腰は鍼灸治療で効果があるのか?
はい、あります!
鍼灸治療はこの10年で世界や大学病院等で研究がすすみエビデンスが集まってきました。
鍼灸がぎっくり腰に対してどのように効果的か深堀していきたいと思います。
ギックリ腰とはどのような症状?
ぎっくり腰とは「急性腰痛」の通称であり、何かをした拍子に腰が痛くなる症状を指します。
・腰が伸びなくなりズキズキ痛み、寝返りができなくなる
・痛みの箇所に炎症が起こり、熱が生じる
・咳やくしゃみをすると痛みが生じる
というような症状が現れやすいです。
もっとひどい方になると、立ち上がれずよつん這いでトイレまでやっとの思いでいったという話はよく聞きます。
ギックリ腰にも原因があり、筋膜や関節の炎症などに由来する場合や椎間板ヘルニアや圧迫骨折などが原因の場合もあるので
臀部や足にしびれを感じる場合などは腰椎椎間板ヘルニアなどが隠れている可能性があります。腰椎圧迫骨折は、症状との区別が難しいため、一度は病院での検査を受けられると安心できるかと思います。
鍼灸治療とは?
鍼灸治療は自律神経のバランスを整え、免疫力の向上に貢献することが知られています。
またぎっくり腰のような症状には、抗炎症作用、筋肉の緊張緩和、血液循環の改善などの効果が期待できます。
不眠や消化不良、更年期障害の改善にも有効で、心身のリラクゼーションを促進する効果もあります。
また、アレルギー反応の軽減や、冷え性、肩こりなどの慢性的な不調、ぎっくり腰や寝違えなどの急性的な強い痛み、ヘルニアにより痺れなど、幅広い症状に効果も期待できます。
鍼灸は副作用が少なく、多くの患者にとって安全な選択肢とされています。
治療は個々の状態に合わせて行われるので、総合的健康維持を目指せます。
ギックリ腰にはどのような鍼灸治療をしますか?
初期の鍼灸治療は、これから炎症が強く出てくる可能性を考慮して行います。
発症から2,3日後に炎症のピークに達することが多いですが、初期治療をすることで炎症のピークを早め早期回復に導くことができるでしょう。
手足の経穴を使用し症状を軽減させることが可能です。
炎症のピークに達した後は鍼灸おなじみの抗炎症作用、筋肉の緊張緩和、血液循環の改善など効果が期待できます。
鍼灸治療後の過ごし方は?
初期はできるだけ安静にしていただけたらとおもっています。
脹れた感じや熱感がある場合はアイスノンや氷を袋にいれて15分~20分くらい冷やすと血管が収縮し、その後温まることで患部の血流がよくなることで炎症反応の改善が期待できます。
また、お風呂であたたまりすぎると鍼灸で調整したバランスが崩れることがあるのでシャワーで済まされることをお勧めしています。
どれくらいで良くなりますか?
だいたい 1週間くらいかと思います。
うごけない程の痛みが続くのはだいたい2、3日でしょう。この炎症気を過ぎると腰の調子はだんだんと良くなります。
鍼灸治療の度に調子は良くなっていきます。だいたい1週間で程度で良くなっている印象です。
まとめ
ギックリ腰は予防できる。
ぎっくり腰の原因ははっきりしておらず、決定的な予防策はありませんが、腰痛の多くは日々の生活の負担が積み重なって発症します。運動不足で筋肉が衰えてしまったり、長時間座りっぱなしのデスクワークなどをしていたりすると、肩や背中、腰などの筋肉が硬直してしまいギックリ腰のリスクが高まりますが、
鍼治療は炎症や痛みの改善、生体の機能回復・血行の改善の効果があるのでギックリ腰を発症しても早い回復が見込めます。