症状によって治療間隔や回数は変わってきます。
例えば、ぎっくり腰や寝違えなどの生活習慣や行動のきっかけで起こる急性症状は筋肉の炎症が強くでることが多いです。
そのまま放っておくと、治りが悪くなり、傷めやすくなる癖がつきます。
やがて慢性疾患に変わるので悪循環ですね。
急性症状の場合は痛くなったらすぐ治療院を受診し、2~3日に1回、もしくは連日治療するのがベストです。
慢性的な腰痛や肩こりなどは週1~2回治療するのがベストです。
週2回の方が改善しやすいのでおすすめします。
治療後には必ず来院頻度をお伝えしているのですが、仕事の都合上治療院が開いている時間と合わなかったりでなかなか来られない方もいらっしゃいます。
そんな方には自宅で1人でも行えるセルフケアをおすすめしています。
生活の中で少しでもセルフケアをする時間を設けることで症状は確実に変わってきます!
今回の記事では
・入浴
・ストレッチ
・セルフお灸
この3つのセルフケアについて説明します。
セルフケア
セルフケアとは、自分自身をケアすること、すなわち自分自身で世話をする・面倒を見ることである。看護開発協議会は、対人関係およびコミュニケーションを通して学習された、ひとりひとりが管理・意図し、自発的に行う自己節制的な行為と定義している。 成人は理性的な生活および健康を維持するために、自らをケアする権利および責任を持つ。
入浴
最も簡単に行えるセルフケアだと思います。
湯船に浸かることで得られる効果は3つあります。
入浴の健康効果1 温熱効果
お湯の熱で体が温まることで血流が改善され、疲労で凝り固まった筋肉がほぐれます。そのため、肩こりや腰痛などの慢性的な痛みを和らげる効果があるのです。また、毛穴が開くため皮脂や汚れが落ちやすくなります。
更に内臓の働きを助け、自律神経をコントロールする作用もあります。腎臓の働きもよくなり、利尿作用がはたらきます。
そして、入浴の仕方によってはヒートショックプロテイン(HSP)が生成され、細胞が活性化し、免疫力アップも期待できます。
入浴の健康効果2 水圧効果
湯船につかることで全身に水圧がかかり、新陳代謝や血行が促進されます。特に、腰の辺りまでお湯に浸かる半身浴は脚の血行を促すため、むくみで悩んでいる方にもお勧めです。
入浴の健康効果3 浮力効果
水中は浮力が働くため、湯船の中での重力は地上に比べて約10分の1になるといわれています。これにより体の筋肉が緩むだけでなく、普段体を支えている足腰の負担が軽減され、リラックス効果が期待できます
ストレッチ
ストレッチをする前後で脳波や自律神経活動がどのように働いているかを測定する実験がありました。その結果、前頭葉で発生するα波の増加や心拍数の低下が認められ、ストレッチには副交感神経の働きを優位にさせ、リラクゼーション効果をもたらす働きがあることが明らかになりました。
更に、就寝にストレッチを行うことで睡眠の質が良くなります。
症状によってストレッチのやり方、部位が違います。
当院では、自宅でも簡単に行えるように治療後にストレッチ指導をさせていただいております。
セルフお灸
お灸の効果には
造血作用・鎮痛効果・リラックス効果があります。
症状によって使うツボが違ってくるので患者さんそれぞれにお灸していただきたいツボをお教えしています。
市販で買える種類は少ないですが、その中でも使いやすいのは「せんねん灸」です。
当院で使用しているお灸が使いたいとご希望の方にはお渡ししています。
セルフケアをした方がいいとわかっていても 「めんどくさい」 「そんな時間がない」
なかなか腰が重いですよね。
例えば1週間に1回治療するとして、治療時間は1時間程度
次の治療まで約167時間ありますね。
その中で5~10分自分の身体のケアができるかで症状の改善に近づくのではないでしょうか?
もちろん、私たちもいち早く健康になるよう務めさせていただきます!