今回の記事では鍼灸治療で使用している道具についてご紹介します!
鍼灸治療に興味はあるが、受けたことが無い方はこの記事を見てイメージしているものより安全だと認識していただけたらと思います。
経験がある方もどんな道具を使って治療しているか気になるのではないでしょうか?
鍼灸治療は肩こりや腰痛といった慢性症状から、ぎっくり腰や寝違えなどの急性症状まで幅広く治療効果があるので当院でも患者様によく提案しております。
鍼
鍼は髪の毛程の太さ
左が鍼、右が裁縫に使う針です。
鍼灸で使用するものは見た目以上に柔らかく、フニャっとしています。
日本製の物は耐久性に優れており、折れたりしたことなど見たことがありません。
当院でも日本製のステンレス鍼を使用しております。
太さも色々ある
左から色分けして
02番 ダークグリーン 長さ5分(1.5cm)太さ0.12
2番 アイボリー 長さ1寸6分(5cm)太さ0.18
3番 スカイブルー 長さ1寸6分(5cm)太さ0.21
5番バイオレット 長さ1寸6分(5cm)太さ0.25
02番の鍼は顔など感覚の鋭い部位に使用しています。
その他、運動鍼といい、痛みや運動制限がある部位に浅く鍼を刺した状態で動かして痛みをとり、可動域を広げる治療等にも使います。
だいたい使うことが多いのは2番の鍼です。
鍼が太くなるにつれて刺激量も上がるので筋肉の凝り具合や硬さによって5番の鍼を使用します。
おすすめは鍼通電
写真のように、慢性的な頚、肩こりには鍼通電をすることが多いです!
鍼通電の良いところは、鍼を通して電気を流しているので深部の筋肉まで刺激が伝わります。
マッサージや低周波治療器は浅層の筋肉には効果があり、鍼灸は深部の筋肉にまで効果が期待できるのです!
鍼をすることで痛みが改善される原理としては
ぎっくり腰によって筋肉に炎症が生じる → 傷めている筋肉に対して鍼を打つ → わざと小さな傷を負わせる(ポジティブトラウマという) → 傷をつけられたことによって細胞が活性化し、傷を治そうと血流が上がる → 早期回復につながる
といった流れになります。
なので、鍼通電でわざと強い刺激を与えて治りを早めることにも使います。
強さは患者さんに伺いながら調節しているので、心地良く治療を受けらるように心がけています。
灸
思っているほど熱くない安全なもの
「台座灸」というものを使用しています。
テープで肌にくっつくようになっており、落ちない仕様になっています。
艾(もぐさ)は台座の上のついており、台座越しに熱が伝わるので火傷の心配もありません。
温度は約40℃~42℃程。
お灸は筋肉を温めるだけではなく、造血作用・鎮痛効果・リラックス効果など、鍼に劣らないほど優れた効果があります。
症状によってはお灸のみすることがあるくらい、様々な症状に効果がある治療法です。
深部の狙った筋肉を集中的に温められる灸頭鍼
根強い深部のコリや冷えに対しては鍼で狙った筋肉を直接温められる
灸頭鍼で治療します。
鍼の頭に専用のキャップと炭灸を乗せることで温めます。
キャップを使用することで「お灸が落ちやすい」といった難点を解決した優れものです。
肩こり・腰痛・膝の痛み・足の疲労や冷えなどに用いる事が多いです。
枡灸で益々健康に!
当院でも冷えの症状が強い方にはよく行っている
「枡灸」です。
肌には直接当てず、タオルの上から行うので患者さん自身の安心感もありますね。
全体を温めることに特化しており、腰周り・骨盤に用いることがほとんどです。
腰痛や生理痛・冷えに最も効果があります。
いかがでしたでしょうか!
こちら紹介したものが当院でよく使う鍼灸道具です。
この他にも道具を使うこともあります!
実際に受けてみるのが一番わかりやすいと思うので、お困りの症状があるときは是非ご相談ください。