急性腰痛『ぎっくり腰』とはどのような状態?
高松市の鍼灸整骨院、ありす鍼灸整骨院の高藤です。
今回は、急性腰痛について記事を書きたいと思います。
急性腰痛というと聞き慣れないかもしれませんが、『ぎっくり腰』というと皆さんご存知かと思います。
ご自身、または周りの方など、身近な人でもなった事がある方も多いと思います。
最初はぎっくり腰と聞くと腰の痛み。というので一くくりにしていたのですが、
施術をしているうちに、ぎっくり腰にも種類があるのが分かってきました。
どんな種類があって、どういった対応をすればいいのか、ご紹介していきます。
ぎっくり腰について
状態
ぎっくり腰の状態は腰椎、または筋肉に強い炎症が出ている状態で、
軽度であれば痛みがあっても動けますが、重度になると痛みから腰に力が入らず、
二、三日寝たきり状態になる方も多くいます。
基本的には炎症ですので、数日経てば痛みは完全に無くなるのですが、
腰椎に強い負荷を掛けたぎっくり腰の場合は、『椎間板ヘルニア』を
併発する場合がありますので、痛みが長引いたり、脚に痺れが出ている場合は注意が必要です。
発生原因は、重い荷物を持った、スポーツをしていた等、強い負荷をかけたものから、
朝起き上がるときに痛めた、くしゃみをしたら痛めた等、弱い負荷のものまで様々です。
種類
痛みの強さ、発生原因などが様々あるように、ぎっくり腰にも種類があります。
腰椎を強く捻った関節性のもの。筋肉に疲労が溜り、それが限界を迎えた時に
筋肉に痛みの出る筋肉性のもの。大きくこの二つに分かれます。
関節性のぎっくり腰
どちらかというと関節性のものが痛みが強く出ますが、筋肉性と比べると頻度は少ないように思います。こちらのぎっくり腰は、ヘルニアを併発する可能性がある為、筋肉性のぎっくり腰より重症になる事が多く、治療期間も長引く事が多いです。
筋肉性のぎっくり腰
こちらは関節性のものに比べると痛みが軽度な場合が多いです。
軽度といってもぎっくり腰ですので、痛いですけどね。笑
基本的に筋肉の炎症が原因になるので、ヘルニアを併発する事も少なく、三日程度で痛みは改善します。
筋肉に強い負荷をかけ、筋繊維の損傷などがある場合は一週間くらいかかる事もあります。
ぎっくり腰になったらどうすればいいの?
初期
これは関節性、筋肉性も同じですが、基本的には絶対安静です。
コルセットを持たれている方は、寝る時以外は着用するようにしましょう。
良く痛みが出てその日に、マッサージをして欲しいと来る方がいますが、
基本的にはNGです。炎症を悪化させる可能性があります。
実は私も以前はゴリゴリにマッサージをしていたのですが、
逆に悪化をさせてしまった事が何度かあるので、一切しなくなりました。
冷やすのがいいのか、温めるのがいいのか、聞いてくる方が多いですが、原因によって異なります。
スポーツをしている時等に発生したものは冷やした方がいいですが、
冷えから発生したものは、脚などを温めた方がいいので、その判断は専門の方に聞いてからの方が良いと思います。
施術に関しては、筋肉性であれば鍼灸治療、超音波治療がお勧めです。
関節性であれば超音波治療がお勧めです。
上記以外にも治療方法はたくさんありますので、今回は当院にある治療方法でご説明しています。
改善期
痛みが軽減し、日常のある程度の動作が出来るようになった時期です。
マッサージやストレッチ等は、ある程度炎症が落ち着き、痛みが和らいだこの改善期以降から少しづつ開始するのがベストです。
改善期といってもまだ不安定ですので、激しい動き等は十分に注意が必要です。
この時期はしっかり温め、血行を良くしていきましょう。
予防方法
痛みが完全に無くなれば、マッサージ、ストレッチで筋肉の疲労を取り、柔軟性を付けていくようにします。
猫背姿勢や骨盤の歪みで腰に負担を掛けている人は、姿勢の改善をする事で、
ぎっくり腰になるリスクを大きく下げる事ができます。
まとめ
いつ起こるか分からないぎっくり腰。
まずは絶対安静!!施術も段階をおった施術が必要です。
自分だけの判断で対応すると長引くことも多いので、十分気を付けて下さい。