腰痛と坐骨神経痛は一緒にでるの?
腰痛は現代病と言われるくらい、多くの方が悩まれている症状です。
腰痛と一括りに言っても原因は様々で、坐骨神経痛も併発している事が多く、腰痛=坐骨神経痛と思われている方もおられます。今回は腰痛と坐骨神経痛について詳しくご説明していこうと思います。
腰痛とは?
腰痛とは字のまま、腰の痛みを総称したものが腰痛です。
当院に来られる方でも下記の原因で来られる方が多いです。
多い順
・疲労性の腰痛
仕事や日常の姿勢が原因で腰に負担がかかった状態で、筋肉がガチガチに固まった事により痛みが現れます。
・ギックリ腰
重い物を持った際や、急な動作で現れる腰痛です。腰椎を捻ったものや筋肉性のものがあります。
・椎間板ヘルニア
皆さん聞きなじみのある病名かと思いますが、腰椎の間の椎間板が潰れ、神経を圧迫し痛みが出ている状態です。
主にこれらの症状で来られる方が多いです。
坐骨神経痛とは?
坐骨神経痛とは腰部や臀部で、脚に流れる神経を圧迫した状態で、臀部や脚の痺れ、感覚麻痺、動作の低下などがあります。
当院に来られる方は下記の原因が多いです。
多い順
・筋肉の緊張よるもの
神経の通り道である腰部や臀部の筋肉が固まる事により神経を圧迫し、脚に痺れが現れます。
・腰椎が起因しているもの
腰部脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアにより腰椎部分で神経を圧迫し、痺れ症状が出るものです。
坐骨神経痛はこれらが起因していることが殆どです。
腰痛の治療方法
・疲労性の腰痛
筋肉が固まっていることが原因ですので、筋肉を緩める事が必要です。
マッサージ、ストレッチ、カッピングなどで治療をすることが多いです。
疲労性の腰痛は治るというより、日常の中で負担がかかると症状で現れますので、週に1回など定期的なケアが必要になります。
・ギックリ腰
基本的にギックリ腰の時はマッサージは禁忌です。マッサージをすると痛みが悪化する方が多くおられます。鍼灸治療が効果的です。
治療を受けて、安静にできる環境であれば3〜5日程度で治る場合が殆どです。
・椎間板ヘルニア
ヘルニアはすぐに治すのは難しいです。潰れている椎間板が回復するまで期間がかかりますが、痛みや痺れがきつい場合は鍼灸治療、ヘルニア部分の回復を早める為には骨盤矯正等が効果的です。
坐骨神経痛の治療方法
・筋肉の緊張によるもの
腰部、臀部、大腿部周辺の筋肉を緩めることが大切です。マッサージ、鍼灸、カッピング等自分の身体に一番合うもので筋肉のケアを行うことが大切です。
・腰椎が起因しているもの
腰椎を治すのは難しいです。鍼灸で痺れを抑えたり、骨盤矯正や筋肉強化等で腰椎部分の負担を軽減しヘルニアや狭窄症の回復を目指します。
まとめ
腰痛、坐骨神経痛といっても原因が様々で、それによって治療内容も変わってきます。
温めた方が良いものや冷やした方が良いもの。動いた方が良いものや安静にした方が良いもの。様々ありますので相談をしながら治療をしていきましょう。