肘の外側の痛み【外側上顆炎】について
日常生活の中で肘の痛みはとても身近な症状です。特に外側上顆炎(テニス肘)はスポーツをしていなくても起こりやすく、治りにくい症状なので、普段から自分自身でのケアがとても大切になります。このブログでは外側上顆炎について詳しくご説明します。
肘の症状
肘の痛みも様々ありますが、よく聞く症状は野球肘、テニス肘かと思います。そちらの違いについてご説明します。
内側上顆炎
野球肘ともいわれますが、野球肘は投球動作の中で内側、外側、両側に負担がかかるのでどちらにも痛みが出る事があります。骨、軟骨、靭帯など様々な部分に障害が出ますので、正確な診断、治療が必要となります。スポーツをしていない方には殆ど起こる事のない症状です。
外側上顆炎
テニス肘ともいわれる症状です。テニスのバックハンドショットなどをしていると起こりやすいので、そのような名前が付いていますが、日常生活でもよく起こる症状です。
野球肘の様に骨や靭帯を損傷する事はなく、野球肘程重症ではありませんが、使いすぎからくる症状なので、治るのに少し時間が掛かります。
痛みの原因
日常生活の中で手を使う事は多くありますが、手首を動かす際に肘の部分で筋肉が摩擦を起こします。繰り返し使う事でその摩擦をしている部分が炎症を起こし痛みが出てきます。
パソコン、家事など普段から手を動かす事が多いので、普通の主婦、会社員なども悩まれている方が多くおられます。
肘のケアの方法
普段からの使いすぎからくる症状なので、全く手を使わなくなると治るのも早いです。しかし日常の中で手を使わない生活は難しいので、それは不可能かと思います。手を使いながら治していくので、治るまで少し時間は掛かりますが、自分自身でもできるケアはいっぱいありますので、そちらをご説明します。
ストレッチ
テニス肘のケアで重要なのは、前腕部の筋肉です。特に前腕伸筋群(ぜんわんしんきんぐん)をしっかり伸ばしていきます。それに対抗するように付いている、前腕屈筋群(ぜんわんくっきんぐん)のストレッチも行います。
筋肉は身体の中で様々な筋肉と連動して動いています。三角筋、僧帽筋なども前腕部との関連が強いと言われていますので、そちらもストレッチを行った方が効果的です。
※写真ではストレッチの方法をお伝えしにくいので、YouTubeなどで調べながらやって下さい!もし私も撮影できそうなら動画で残して、こちらに添付しますね!(笑)
マッサージ
前腕部のマッサージは自分でもすることが可能です。こちらの前腕部の筋肉(総指伸筋、短橈側手根伸筋)を優しくマッサージしてあげて下さい。因みに赤い丸で囲っている部分が外側上顆炎が起きる部分です。
※こちらは手の甲側の画像です。
冷却
特に手を使いすぎて、上記の赤丸の部分がジンジン痛む場合はアイシングを行いましょう。使いすぎて熱を持つと痛みが強く出ます。
サポーター
手を使う事を減らすことができない場合は、サポーターもお勧めです。筋肉の摩擦から炎症を起こしている症状なので、サポーターで圧迫する事により患部のストレスを軽減する事ができます。テニス肘用サポーターで調べるとたくさん出てくると思います。
まとめ
テニス肘と聞くとテニスをしていない自分には無縁だと思いがちですが、日常の中で発生する事がよくあります。使いすぎからくる痛みは、治るのに時間がかかるのでご自身でのケアがとても重要になります。上記のやれることを継続していく事がとても大切なので、短時間でも構いません。毎日継続するようにして下さい。もちろん整形外科や整骨院にも通院をして、普段忙しく通院出来ない時にこれらのケアをおこなうのがお勧めです。