ぎっくり腰について
今回ぎっくり腰についてまとめようと思ったのは、令和元年のGW10連休前にぎっくり腰で来られる方がとても多かったからです。
比較的、整骨院に来られる要因として多い症状ですが、この事について詳しく理解されていない方が殆どです。
・物を持つときに痛くなった。
・スポーツをしていて痛くなった。
・安静がいいの?
・湿布は冷シップ?温シップ?
ぎっくり腰と言っても種類がありますし、それによって対応も違ってきます。
人によっては数日寝込むことも、、、
皆様にとって身近な【ぎっくり腰】今日は掘り下げていこうと思います!!
原因
原因と聞くと物を持つときに痛める印象があるかもしれませんが、当院の患者様を見ているとそれだけではありません。そういった理由で来られる方は半分くらいで、残り半分は様々な事が要因になっています。
疲労
この原因は意外と多いです。
多いというより、これが全ての原因と言っても過言ではありません。
疲労が蓄積すると筋肉が硬くなり伸びにくくなります。
伸びなくなると筋肉に大きなストレスがかかり筋肉の微細な損傷、炎症などを起こしぎっくり腰に繋がります。
例えでいうと輪ゴムをイメージして下さい。
良く伸びる輪ゴムはいくら引っ張っても切れる事はありません。しかし、伸びにくい輪ゴムは無理に引っ張るとストレスがかかりすぐに切れてしまいます。
筋肉が硬い状態は、大きなストレスになります。
寒暖差
これも多くのぎっくり腰に影響します。
この仕事をしていると凄く分かり易いのですが、ぎっくり腰で誰かが来られると、その日、その数日間、ぎっくり腰の方が続けて何人も来られることがあります。
珍しい事ではなく、年に何回もあります!
年に数回、共通しているのが寒暖差の激しい時です。
一概に寒いとなり易いという事でもなく、一日の中で朝、昼、夜と気温差が大きくなるとぎっくり腰で来られる方が一気に増えます。
原因は疲労と似ていますが、寒暖差により身体が付いていけなくなり、筋肉が硬まってしまう事が考えられます。
急な動作
上記の二つを見ていると、急な動作は原因というよりきっかけとなっている事が殆どです。
ぎっくり腰も種類があります。
・筋肉性
先程も書いたように、筋肉が硬くなりストレスがかかり筋肉自体の損傷、炎症を起こしたものが筋肉性。
・関節性
腰にも背骨があり関節があります。腰の部分を腰椎といい骨が5つ繋がっていますが、その一つ一つの隙間は関節になっています。その部分を急な動作を取った際に捻ってしまうのが関節性です。
やはりこれも周りの筋肉が硬くなると関節の動きも悪くなるので、ちょっとした動作で捻り易くなります。
対処方法
筋肉性のもの
筋肉性の方が比較的完治が早いです。
筋肉性のものでも冷えからくるもの、動作からくるもの様々あります。
朝起きて何もしていないのに痛くなったものは、冷えの原因が考えられますので患部やふくらはぎを温めるのは効果的です。
逆に運動をしていて痛くなったものは、患部を冷やすようにしましょう。
関節性のもの
こちらは長引き易かったり、重度の場合は椎間板ヘルニアを併発している場合もあります。これは急に重いものを持った、スポーツをしていたなど、明らかな原因がある事が殆どです。
一概に言えませんが、左右どちらかに痛みがあるものは筋肉性であることが多く、背骨の上など真ん中に痛みがあるものは関節性の場合があります。
治療・予防方法
治療方法
当院ではぎっくり腰は基本的に鍼灸治療を行います。
痛みがあるうちのマッサージは、筋肉の炎症を悪化させることもあり逆効果になる事も多々あります。
予防方法
予防はやはり筋肉のケアです。
疲労感を感じている方は勿論、感じていない方でもマッサージ、ストレッチ、長めのお風呂など筋肉を休める時間を作りましょう。
身体のバランスが悪い方も腰へのストレスが大きくなりますので、猫背姿勢や骨盤の歪みを取る事も予防に繋がります。
ぎっくり腰、名前を聞くとどこか簡単に考えがちですが、適切な治療、予防をしていないと数日間仕事に行けなくなる方も多くおられます。
ぎっくり腰でも対応はそれぞれ違ってきますので、痛みが出たらなるべく鍼灸整骨院に行くようにしましょう。(整形もいいですが、湿布をくれるだけで終わるところが多いので、やはり鍼灸が受けられるところがおススメです。)