コルセット筋と言われる重要な筋肉
皆さんこんにちは。ありす鍼灸整骨院 高藤です。
今回は先日テレビで、ある筋肉の特集をしていたので、
今日はその筋肉についてまとめていこうと思います。
その筋肉は別名、コルセット筋と言われています。
コルセット?
そうです。あの腰を痛めた時に使うコルセットです。
こんな別名が付くくらいなので、
働きとしてとても重要なことが想像できるかと思います。
コルセット筋こと『腹横筋(ふくおうきん)』
重要だけどあまり知られていませんので、
皆さんしっかり理解して、鍛えて下さいね。
腹横筋とは
どこについている筋肉なの?
まずはどこに付いている筋肉か把握していきましょう。
起始:第7~12肋軟骨、胸腰筋膜、腸骨稜、鼠経靭帯
停止:剣状突起、白線、恥骨
学校ではこのように習いますが、なんの事か分からないですよね。笑
画像でなんとなく把握できれば大丈夫です。
このように背中から始まり、お腹まで一周囲んでいる筋肉です。
なのでコルセット筋と言われています。
インナーマッスルになりますので、あのシックスパックのボコボコした
腹筋の更に深層の筋肉になります。
腹横筋の働きは?
全体を覆ている筋肉なので、身体の前屈や側屈、回旋など、
様々な動きに影響をしている筋肉ですが、
特に重要な働きに体幹を支える働きがあります。
最近スポーツ選手なども体幹トレーニングを多く
取り入れていますが、腹横筋も重要な一つです。
この筋肉がしっかりしていると腰が安定し、
身体のブレなども抑えてくれるので、腰痛の予防にもなります。
弱るとどうなるの?
この筋肉が弱ってくると、体幹にブレが出てくるので、
腰に負担がかかり易くなり、腰痛が出易くなります。
また、腰回りの支えが緩んでしまうので、
姿勢の崩れを引き起こし、骨盤の歪み、猫背姿勢など
姿勢の悪さにも影響してきます。
腹横筋のトレーニング
トレーニング方法
腹横筋のトレーニング方法をご紹介していきます。
腹横筋は先程も言ったようにお腹周りのインナーマッスルになります。
ですので、皆さんがよくされるような腹筋や背筋のような、
大きな動きをする筋トレはアウターマッスルを使っています。
インナーマッスルは小さな動きで鍛えるので、
まずは写真のように膝を曲げ仰向けで寝ましょう。
その状態から腰の下に指を一本入れます。
そこから指を押し潰すように腰を床に近づけましょう。
この時、お腹に力が入っていると思います。
これが腹横筋を使えている状態です。
10秒ほどその状態を維持し、ゆっくり戻しましょう。
これを10回、1日3セット行いましょう。
まだ負荷が掛けられる方は、そのまま股関節と膝関節を90度に
持ち上げます。
この状態から、ペダルをこぐように脚を上下に動かしましょう。
※この時にお腹の力が抜けないように気を付けて下さい。
これも左右ゆっくり10回、1日3セット行ってください。
なんとなく物足りない感じもあるかもしれませんが、
インナーマッスルは軽い負荷の時に働きますので、
これをしっかり毎日継続して下さい。
腰痛に影響?多裂筋
これもあまり知られていませんが、腰痛にはとても重要な筋肉に
なりますのでご紹介します。
『多裂筋』これは背骨の周りに付いている筋肉で、
身体を動かす事には殆ど働かない筋肉です。
しかし重要な働きがあり、動きすぎた身体にブレーキをかけてくれたり、
身体の本来の位置を教えてくれる働きがあります。
腰痛の方はこの筋肉が萎縮している方が多いです。
この筋肉のトレーニング方法は、写真のように横向きになり、
下の脚は動かさず、上側の脚をスリスリと前後に動かします。
この動きで、トレーニング作用と筋肉を緩める効果があります。
これも腹横筋のトレーニングと一緒に行うと効果的です。
まとめ
インナーマッスルは最近でこそ注目されてきましたが、
アウターマッスルと違い見た目の変化が出にくい筋肉です。
ですので、中々ダイエットなどで鍛える方も少ないですが、
身体の機能的には重要な働きをしている筋肉がたくさんあります。
皆さんもインナーマッスルに注目して、アウター、インナー、
バランスよく鍛えるようにして下さい。